歌謡曲が好き!

札幌の集客能力の厳しさを改めて感じる

2016/02/29
■ももクロ実験的なドームツアースタート、有安ソロライブのサプライズ発表も
(ドワンゴジェイピーnews - 02月20日 21:41)

私はライブ行く方だと思うけど、札幌ドームのような大箱、しかもアイドルとなると記憶がございません。今回は奥様と子供たちのたっての希望でももいろクローバーZ札幌ドームに参戦して参りました。
ももいろクローバーZの皆様はアイドルとはいえそのライブパフォーマンスがすごいというのは漏れ聞いておりましたので、それなりの期待はしておりましたが、その期待すらいい意味で裏切る、こりゃすごいと唸らせるパフォーマンスでした。本当に満足度は高いですね。
相当有名な「行くぜっ!怪盗少女」や「猛烈宇宙交響曲・第七楽章無限の愛」なんかは知っておりますが、ほとんどの曲は初めて聴きました。曲は面白いし、いいですねぇ。
しかも、私のあくまでイメージでのアイドル=歌下手は当てはまらないかも。少なくとも変な外し方はしていないし、ちゃんとボーカルが前に出てきて演奏に負けていませんし、それを軽く3時間半以上歌いっぱなしですからねぇ。よほどのトレーニングを積んでいたんだろうと敬服すらいたします。

まぁ、ツアーはまだ続きますのでネタバレしてもしょうがないのですが、とかくファンじゃなくても充分楽しめて、満足できたライブであったことをご報告いたします。


さて、タイトルにあります、札幌ドームの集客人数についてです。今回のももいろクローバーのライブ動員人数は20,357人なのだそうです。会場を見る限り野球での外野席方向にステージがあり、内野側の指定席部分とグラウンド部分(アリーナ)に席が作られておりました。内野席の上部はほぼ空いていましたし、ステージ真横部分には人を入れていませんでしたので、約2万人というのは間違いなさそうです。数字を盛るならもっと盛ってもいいですし、少なくするなら2万人を超えると札幌ドームの使用料が上がるのでそう発表するでしょうから、運営が発表した20,357人は実数なのでしょう。

札幌ドームで過去にライブを行ったアーティストは嵐やSMAPなどジャニーズ系とEXILE、そしてB'z、ミスターチルドレン、サザンオールスターズなど大物アーティストが名を連ねますが、完全に満席にしたというのは嵐くらいしかいないはずです。もちろん札幌ドームでも下は1万人に満たない方もおられますし、上は満席にならないにしても4万人以上埋めた方もおられます。いずれにせよ5万人を埋めるのは野球興行でも開幕戦や日本シリーズなどのイベント時くらいしか無く、アーティストの人気だけでは埋まらないという鬼門のような会場なのかもしれません。

その嵐にしても札幌ドームは比較的取りやすいという話ですし、昨今だとB'zのようにドームツアーで札幌を外したり、今回のももクロのように他では2日行うところを1日しかやらないということも起きます。


●なぜ札幌ドームは集客できないのか
・集客対象が北海道民550万人である
広域首都圏4,500万人、広域近畿圏2,100万人、広域中京圏1,200万人、そして九州だけで1,300万人いますので、そもそも対象となる住民が少ない。
今回のももクロライブですとナゴヤドームが2日で約6万人集めていることから重複も考えても納得できる数字ではあります。

・広域に集客できない
これも北海道特有の問題ではありますが、他の地域は全て「道路」が繋がっています。もちろん新幹線も空路も利用できます。札幌だけが実質的に他県との交通は空路しか無く、札幌自体が北海道の中央部に位置しますので比較的距離があり運賃も高くなる傾向にあります。
逆に言えば新潟だろうが仙台だろうが周辺人口が札幌より少ない都市でも、首都圏からの集客が見込めれば開催できるということにもなります。

・航空欠航リスクがある
冬期は豪雪、暴風雪による空港の閉鎖は本州での台風より多い確率で発生します。しかも、台風と違って予測が難しく、しかも札幌側の要因では無い欠航も含めるとコンサート当日に飛ぶという確約は無いものと考えなければなりません。演者はリハーサルなどの都合もあり1日前からの移動もあるでしょうが、なかなか観客はそういう移動はできないものです。


●札幌でのコンサートを避けたい運営側の理由
・機材移動に費用と時間がかかる
ライブというのは演者である歌手だけが立てばいいというものではありません。バンドセットだけでなく舞台設備も含めた様々な機材を輸送する必要があります。ももクロ会場でもトラックだけでも15台以上が止まっていましたので、どれだけの機材を移動しているのかということになります。当然このトラックは自走だけでは札幌に来れませんのでフェリーを使っているものと思いますが、フェリーを最短にしても首都圏から軽く1000km走るわけで、その費用と時間がかかります。
今回ももクロの場合は21日までナゴヤドームでのライブがあり、22日機材撤収、23-25で機材移動、26日設置と思われますので、これはかなりタイトなスケジュールと思われます。

・演者の移動も天候に左右される
演者自体は航空機での移動と思われますが、比較的天候の読めない札幌公演は1日前に入る必要があり、後のスケジュールも開けておくことが望ましいです。
今回ももクロメンバーは28日朝に東京へ移動、28日夕方からの生放送番組に出演していますが、これは天候が安定していたからこそで、今日のように朝から欠航続きならその後のスケジュールは全て破綻します。


●新幹線は「札幌省き」を解決できるか
今年新幹線が開業することで、少なくとも「北海道」と「本州」の移動ルートが2系統になります。もちろん新函館北斗という本当に北海道の入り口にしか到達していない新幹線が解決になりようが無いのですが、リスクを減らすということには繋がります。
ただ、現時点で東京から札幌まで8時間以上必要になる札幌でのコンサートに関してはあまり解決にはなりませんし、機材運搬についても何も変わりません。
集客については、物理的な飛行機便数と札幌の宿泊に左右されることが少しは改善するものとは思いますが、多くは見込めないでしょうね。
札幌開業の後はこのあたりかなりの改善を見るでしょう。少なくとも東北のファンにとって、混雑し、チケット争奪戦になる東京公演よりは、札幌公演を選ぶ可能性が高いのではないでしょうか。



それにしてもももクロはこの冬のさなかに2万人集めることはすごいことでしょうが、運営側は多分札幌3万人程度で想定していたものと思われます。1万人の違いはチケット、物販で約1億円の収入差になるわけですから痛いのではないかと思います。
物販はチケットの売れ行きを見て持ってきていたのでしょうが、開場1時間前の時点で主な商品は売り切れており、そういう意味での見込み違いも痛かった。いずれにせよ札幌は鬼門のようです。
次回同様のツアーがあっても「札幌外し」は起きそうな気がします。本当に札幌で次回やってもらうようにするには、やっぱり札幌でも集められるという実績が必要なんですよね。



●札幌でこれからもコンサートをやってもらうにはどうしたらいいのか
・北海道の考えている「観光」にライブ・コンサートも加える
コンサートによる開場周辺の収入というのが低く見積もられていると思われます。特に札幌は宿泊が伴いますので飲食も含めた経済効果が高く、コンサートと一緒に観光も楽しんでもらえるようなプランも打ち出す必要があると思います。札幌ドームの集客に合わせた会場代の割引やフェリーなどの助成を行うだけで、札幌ドームでやってみようかというアーティストを増やす努力は必要です。特に雪まつり終了後の2月下旬は天候の問題もありますが、特にホテルや交通機関に空席が多い時期でもあります。この時期のコンサート誘致はリスクもあるものの、北海道の集客にとってプラスであります。夏のライジングサン、冬の○○のようなイベント集客ができないものかと思います。
・北海道民の意識を変化させる
元々北海道民はコンサートに金を使わないようです。芸術に金を使わない土地柄ということですね。もちろんももクロのようにおいそれと出せないコンサート金額になっているというのも理由ではあると思いますが、これを引き上げる必要があります。これは逆に北海道のコンサート回数が少ないことにより子供の頃からコンサートに行くという習慣が無く、さらにコンサートが減るという悪循環が考えられます。
・東北からの集客を上げる
北海道以上にコンサートにお金を使わない地域が北東北です。これは北海道以上にコンサートの回数が少なく、見たいコンサートは東京への移動費とチケットの争奪戦に参加する必要があるからでもあります。新幹線を使ったツアー形式での札幌へのコンサート鑑賞できるような交通体系の整備も必要になりましょう。具体的には札幌でのコンサート終了後に函館方面への夜行バス、列車の整備(もちろん定期運行は不要だ)と新幹線を組み合わせた安価なプランも考えられましょう。


アーティスト側から考えると移動が少なく規模の大きなライブでも埋まる3大都市圏でのツアーになるのはある程度仕方の無いことです。移動経費を考えると規模を大きくするほか無く、しかしながら札幌は規模の大きなライブ会場が少なく、2000人クラスのニトリ文化ホール(厚生年金会館)以上となりますと「つどーむ(札幌コミュニティードーム)」で6000人クラス、「きたえーる(北海道立総合体育センター)」1万人クラス、「真駒内アイスアリーナ(屋内競技場)」1万1千人クラスしかないのです。2万人集めるライブは札幌ドームでしかできず、それでは大きすぎるのが難しいところですね。ゼップクラスの2000人以上を全国で集められるアーティストが行える会場不足。これもまた札幌の抱える問題なのかもしれません。

ともかく、またももいろクローバーZが札幌公演を行ってくれることを切に願うとともに、今年もいろんな人たちのライブに参戦したいなと思っております。

カテゴリ: ももいろクローバーZ 2000年代歌謡曲



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