2023/03/08 歌謡曲が好き 沢田研二 80年代歌謡曲 楽曲紹介

男の世界だ「カサブランカ・ダンディ」



1979年3月8日は沢田研二さんの26枚目のシングル「カサブランカ・ダンディ」がザ・ベストテンで1位を獲得された日であります。
1位を獲得できたのは1週だけで、翌週から1位を席巻するのは「ヤングマン(Y・M・C・A)」であります。

それでも子供心に「かっこいい!」「素敵!」と思ったジュリーがそこにいたのであります。


沢田研二さんの楽曲はもちろんレコード的に聞いても凄く格好良くて素敵なのだけど、やはりテレビでのパフォーマンスあってのものともいえます。カサブランカ・ダンディでは口に酒を含み霧状に吹くというパフォーマンスは必ず当時の小学生が麦茶で真似をして親にしこたま怒られる思い出がありそう。

そう思うと今は「子供が真似をする」ようなパフォーマンスは出てこないというか親から嫌がられる面はありそうよね。

「カサブランカ・ダンディ」沢田研二
発売日:1979年2月1日
オリコン最高位:5位
オリコン年間チャート:1979年 26位
ザ・ベストテン最高位:1位
ザ・ベストテン年間チャート:1979年 13位
売上枚数:39.0万枚
レーベル:ポリドール
レコード番号:DR-6280

A面:カサブランカ・ダンディ - Casablanca Dandy
作詞:阿久悠
作曲:大野克夫
編曲:大野克夫
歌唱:沢田研二

B面:バタフライ革命 - Butterfly Revolution
作詞:阿久悠
作曲:大野克夫
編曲:大野克夫
歌唱:沢田研二

バタフライ革命
沢田研二
1979/2/1

個人的にはB面バタフライ革命があまりにも衝撃的な歌詞で素敵なのです。いや、素敵と言ってはいけないのかもしれない、歌詞をどう解釈するかは個々の判断になりましょうが、「男は心に百匹の蝶を飼い 百人の女を愛するものだ、と うそぶくお前を殺してやりたい 殺してやりたい」A面で「女の頬を~はりたおして」ってので衝撃を受けてはいけない、そのくらいB面の尖りっぷりが凄いというか、阿久悠氏すごいと思わせるし、それを世に出せる時代背景みたいなもの感じます。

我が家はレコードを買ってくれるような家ではなかったけど、近所の家ではシングル盤は「手頃な」おもちゃ。子供が強請って買うわけです。いや、カサブランカ・ダンディは大人の曲だろう?と思っても子供がよく見る8時だよ!全員集合でも歌ってるし、麦茶も吹くし、親の世代だってジュリーは好き。で、購入したレコードのB面をそりゃ聞く。なかなかですぜ、奥さん(謎)

この当時の楽曲で、「性差」というのをどう感じながら「男らしさ」「女らしさ」を楽曲にちりばめるのか、そしてその性差をあえて「らしくない」感じにするのも一つの手法。男性が女性の気持ちを男性の言葉で歌う(と解釈することもできる)し、もうちょっと違う方向で解釈もできる。聞く人の感性が鍛えられるというか、この時代の楽曲は面白いなぁと感じます。

たぶん、カサブランカ・ダンディの解釈はいっぱいなされているけれど、個人的には「あんたの時代はよかった」んだから、1979年当時でも「女の頬」を「はりたおしていない」とも思えますから、安心してくださいね、そういう歌詞じゃありませんよと()じゃぁ、張り倒さないで何をしたの?キャーみたいな。そういう解釈でどうぞと。

カサブランカ・ダンディ
沢田研二
1979/2/1

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