歌謡曲が好き!
2020/05/05
私は「昭和歌謡」と言われる過去の楽曲を聴いているのは好きで、その中でも1970年から1990年頃までの地上波テレビで毎日のように流れていた歌番組にどっぷり多感な時期を過ごしたこともあって、この時期の歌を聞くと、口ずさむこともできるし、あの頃の歌手の皆さんって大変だったろうな、凄いなって思いを馳せるわけです。
時は流れて、2020年を迎えた今、地上波の歌番組はほとんどなくなってしまい、生放送のコンテンツなんて年末などの特番くらいなもの。そしてそこに登場する歌手の皆さんは、正直売れているといいながら、それまで聴いたことがない楽曲だったりします。
でも、それは「マス」から「個」の時代になって、それぞれのファンが、それぞれのアーティストを小さな力でも応援していける。そして、それが素晴らしいとSNSなりで拡散していける。そんな時代なわけです。だから、聴いたことがなかった楽曲に素晴らしさを感じて、このアーティストは誰?と検索して新たな発見をしていける。テレビとネットが受け手の中ではボーダーがなく、融合していっている時代でもあります。その中で、過去のアーティストの動画などが発見されて、世代ではない方々が80年代のアイドルとかにたどり着いて、その歌唱だったり、その演出だったりに驚くのだと思います。
ただ、その中で、たまに見かけるのが、80年代のアイドルは素晴らしいが、今のアイドルはダメだ!みたいなコメントを見かけるわけです。私も今のアーティストさんを全て網羅して聴いてるわけではありませんし、先ほど書いた通り「それまで聞いたことがない今年のヒット曲」に触れることはあります。しかし、本当にそれがダメなものとも思わないわけです。
YouTubeで昭和関連の映像を見ていると、「昔は良かった、対して今はこんな駄目になってしまった」とか「昭和アイドルに勝る平成・令和アイドルはいないわ。」という類いのコメントの多さよ...
— はな。 (@O1969_1985_UNKO) May 3, 2020
それって今頑張っているアーティストさんたちに失礼ではないか???
と感じる所存であります。
Twitterで見かけたこのご発言を我が意を得たり的に紹介しますが、Youtubeなどの過去のアイドルの歌唱動画のコメント欄で見かける、今のアイドル をクサしているのは、逆に過去のアイドルの素晴らしさが伝わらない。コメント欄を読まなければよかったという悲しい気持ちにさせてくれます。
今、毎週生放送の歌番組を行うとどうなるか?という実験的な番組がありました。2015年4月15日から半年間放送されたフジテレビ系の「水曜歌謡祭」です。音楽番組をBSやCSでも丁寧に制作し、新しいアーティストから少し前のアーティストも含めて出演してもらい生歌で披露するスタイルを留めているフジテレビの音楽番組制作集団「音組」(以前は地上波の音楽番組を制作していたが、現在はCS専業となっている模様であります)など、音楽番組は定評があるフジテレビが今蘇らせた総合音楽番組です。
North-tt
水曜歌謡祭終了に思う
https://music.north-tt.com/01_article.php?article=60
水曜歌謡祭については、以前記事にして「酷評」しています。賞レースから撤退し「祭り」となったFNS歌謡祭もそうですが、出演するメンバーが固まっていること、また、当初は珍しくもあって楽しみもあったセッションも、多くなれば「またか」になってしまうというのはあります。
ただ、この時代に生放送の音楽番組を毎週やろうというチャレンジはもう少しいい評価をする必要はあろうかと思います。フジテレビにはもう少し落ち着いた音楽番組「ミュージックフェア」があって、視聴率自体は最近で7%程度と、あまりよくはありません。しかし、上質な音楽番組が残っていることは大事なことです。ただ、これも一社提供という形だからこその存続で、これを残していくのは、なかなか難しいことなのかもしれません。
今、夜のヒットスタジオをやっても、ザ・ベストテンをやっても、きっと多くの評価は得られないでしょう。しかし、今でもあまり世間に知られていないながら素晴らしいアーティストはたくさんいるわけで、彼らをどう世間認知させていくのか?という部分は考えなければならないように思います。
テレビ朝日系のミュージックステーションも、生放送を継続していますが、ひと頃の視聴率ではないとのことで、時間移動などのリニューアルを行なっています。この番組の灯を消さないようにとは思います。(今はコロナの関係で生放送ができないのが悪い方向に行かなければと危惧します)
音楽番組は、その3分なりの歌唱時間に対してのセットや演出の作り込み、そしてそのための打ち合わせ、リハーサルなどの時間を考えるととても費用がかかる。その費用を今は捻出しづらいという面もあろうかと思います。逆にいえば、それで視聴率が稼げ、赤字が出ても歌番組を作ることができる「余裕」があった時代だからこその歌番組だったんだろうとも思うのです。
North-tt
今年おすすめの「フィロソフィーのダンス」をご紹介
https://music.north-tt.com/01_article.php?article=964
当サイトでも以前紹介しておりますが、とかく楽曲が刺さり、そして四人の個性ある歌声が刺さる。そんなグループです。以前書いた記事から2年ほど経ち、さらに成長していますが、世間認知はあまり上がっていない感があります。
シスター
フィロソフィーのダンス
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ヒューリスティック・シティ
フィロソフィーのダンス
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シティガールは忙しい
ベッド・イン
2017/12/6
限界 LOVERS
ベッド・イン
2019/4/3
-Freedom-
BRADIO
2017/1/18
幸せのシャナナ
BRADIO
2020/1/17
Do Well
SIRUP
2018/7/18
Cold Dancer
SCOOBIE DO
2017/10/4
ジャンプ
私立恵比寿中学
2019/11/23
スーパーヒーロー
私立恵比寿中学
2015/10/1
カテゴリ: 歌謡曲が好き フィロソフィーのダンス ベッド・イン BRADIO SIRUP SCOOBIE DO 私立恵比寿中学 iri 2000年代歌謡曲
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