歌謡曲が好き!

マツコが知ってたけど「昭和ポップスの世界」

2020/04/30
4月28日のマツコの知らない世界「今若者に密かなブーム!『昭和ポップスの世界』」本当に楽しみにしていた番組で、もちろん「昭和歌謡」そのものが取り上げられる番組はいくつもあるんだけれど、地上波のゴールデンタイムの番組で、それを紹介するのが「おっさん」ではなく、20代の若い「昭和ポップス」好きというお二人というのが、本当に素晴らしいと思うんですね。仮に「おっさん」が紹介する「昭和歌謡の世界」なら、もう少しディープにならないといけない。しかし、それはあまりにも視聴者に伝わらないし、逆におっさんが聖子ちゃん紹介しても、面白くも何ともないわけです。

マツコ・デラックスさんは1972年生まれということですので、当サイト管理者である私と1歳しか違わないわけです。私の世代は物心ついた頃にザ・ベストテンが放送開始、また、夜のヒットスタジオなどほぼ毎日のように生放送の歌番組が存在していた時期に多感な年頃を過ごしています。
ですから、当然平成生まれの彼らが紹介する楽曲は多くは「知っている曲」なわけです。つまり、「マツコの知ってる世界」をあえて放送したということになります。

それは冒頭からも現れていて「日本が一番元気だった頃の『華やかさ』『共有感』に憧れる」というところから見えるわけです。つまり、今の日本歌謡界に「華やかさ」や「共有感」(華やかさはともかく、老若男女が世代で共有できる一緒に歌える曲が少ない)がないという面があります。これは音楽がよりパーソナルなものになったこと、そして、多くのアーティストが活躍できる、マスではなく「個」に刺さり、ファンになるアーティスト、楽曲にシフトしたということですから、決して悪いことばかりではありません。しかし、「マス」の代表格である地上波音楽番組では、自分の好きなアーティストが紹介されない、ファンの多い一部のアイドルなど、一定の出る人に固定されてしまうことでの批判も出てくるわけです。

これは逆に言ってしまうと、当時の歌番組でも、素晴らしい楽曲を歌っていながら、テレビでは全く紹介されない、レコードの枚数も上がらず結局活動を続けて行けないアーティストがたくさんいたことも思わなければなりません。今はテレビに出なくても活動を継続していけるからこそ、多くのアーティストが世に出て、活動できるということで、これ自体は素晴らしいことでもあるんですね。

若い方々が、当時の曲を素晴らしいと言ってくれて、紹介していただけること、そして、その紹介で自分の若い頃を思い出して、もう一度聞きたいな!と思って昔のレコードを引っ張り出して、また、楽曲にアクセスする。これが素晴らしいじゃないですか。もちろん、懐古趣味ではありますが、当時の曲を改めて聞くと、その楽曲の良さだったり、歌唱の素晴らしさだったり、それこそ中森明菜さんが「憑依」したかのように歌う、聴いた人を黙らせる迫力を、年齢を重ねた今だからこそ感じることができるんだと思うのです。

「名曲イントロベストテン」の意外さ

●すごいぞ「ザ・ベストテン」のランキングボード
まず、今回TBSはザ・ベストテン最終期のランキングボードを出してきました。TBSはこれを今も倉庫に持っているんだなぁと嬉しくなります。確か初代のランキングボードは番組リニューアル時に視聴者にプレゼントされたはずですが、今どこにあるんでしょうね?

●意外な曲がランクインして面白かった「名曲イントロベストテン」
そのランキングボードをパタパタ回して発表された10曲。せっかくですからそのランキングは出演されていたさにー様(https://twitter.com/syowa_suki )のサイトを是非訪問されて確認して欲しいのですが、本当にイントロドンな名曲を出してきたなと思います。

 

昭和ポップスの世界
【マツコの知らない世界ふり返り】平成生まれが選ぶ昭和ポップスイントロ・ベストテン
https://syowa-suki.com/feature/matsuko-intro-10/


マツコさんが存じなかった「君は1000%」と「そして僕は途方にくれる」「夢芝居」全くジャンルも、曲調も異なる曲を並べてきました。この感覚は多分当時をリアルに過ごした方々は、あまりやらない選曲では?って思うんです。つまり、若い方にとって、夜のヒットスタジオのような総合歌謡曲番組と同じように、ジャンルを考えないで混ぜこぜで曲を聴き、発表できるっていうのは、きっとYoutubeにしても、サブスクリプションな音楽配信サービスにしても「関連動画」のようにいまいち関連性のわからない曲が勧められたりする、そういう面があるのかな?って思うんです。ジャニーズアーティスの曲聴きながら、「みずいろの雨」が関連に出てきて聞いてみたら素晴らしかった!ってのはきっとあるんじゃないかなぁ。

それこそが「昭和歌謡の世界」ではなく「昭和ポップスの世界」の所以ではないかとも思います。彼ら彼女らにとっては演歌もニューミュージックもブリブリのアイドルソングも「昭和ポップス」という一ジャンルに過ぎない(もちろんいい意味ですよ)んだと思うんですね。

これは、今のアイドルが、演歌を歌い、ファンクを歌い、ヘビーメタルを歌うということにも通じていることで、80年代のアイドルあたりからそういう傾向が少しづつ出てきて、今にちゃんとつながっているんだなとも思うところです。

今回は「イントロ」に注目した形です。イントロは編曲家が大きく係わりますので、なかなか日の目を見ない編曲という職業にスポットを当てたことも非常に新鮮に写りました。もちろん今までも過去の楽曲は素晴らしいという番組はいくつもあり、作詞や作曲にスポットを当てることは多くありますが、なかなか編曲、しかもその中の「イントロ」にスポットを当てるのはあまり多くない、それこそが今回の番組の肝だったとも思うのです。そうでなければただ楽曲を紹介しても「マツコの知らない世界」にはならなかった。


ジュディ・オングさん登場

ジュディ・オングさんは最近の歌番組でもたまに登場しますので、最近の歌唱シーンは特段珍しいものではありません。でも、若い彼らが紹介する中でイントロが素晴らしい「第1位」として紹介すること、これはご本人もうれしかったんじゃないかなと思うんですね。もちろんジュディ・オングさんにとっては「魅せられて」はあまりにも歌い過ぎて、もっと他の曲もあるのにと思う方も多くおられそうではありますが、当時と歌い方が極端に変わらず、そして特徴的な衣装を着こなし、出演いただいたことが本当に素晴らしく、私は涙が出るほど嬉しかったことでもあります。

そして、1979年の日本レコード大賞の西城秀樹さんとのエピソードも含めて、本当にキラキラしていた、ノミネート曲みんな知ってるアーティスト、曲から選ばれた最高の栄誉だったレコード大賞、そして紅白歌合戦の映像も見られる。本当に素敵な番組だったなと思うのです。


さいごに

当時を実体験で知る私の年代、もう少し上の世代にとってちょっと違和感がある「歌謡ポップス」という「造語」を使っても、自分たちが素敵だと思う楽曲を紹介した高橋昌太郎さんとさにーさんに心から感謝を、そして、このような番組を制作したTBSにも感謝いたします。そして、若い彼らを時に突っ込みながらも暖かく接しておられるように感じたマツコ・デラックスさんもいつもにまして素敵に見えました。
細かいことを言えば、当時を経験してきた世代から見れば色々突っ込んだり、この曲を紹介しないなんて!とか、色々言いたいことはあるはずなんです。でもね、彼らが、自分たちが心から素晴らしいと思ってくれたことが嬉しいじゃないですか。その時代を生きていない彼らが、今の情報が溢れる、いろんな楽曲が世に出回る時代に生きていて、あの時代の音楽を、歌番組を素晴らしいと言ってくれるのは、本当に嬉しいことなんです。

それは、今、権限を持つはずの私たちの世代が作っている番組だったり、楽曲だったりが、もっと頑張らなければという鼓舞でもあるはずなんです。負けてはいられません。30年後に、平成末期、令和初期の楽曲、歌番組は素晴らしかったと言って欲しいじゃないですか。彼ら、彼女らがバブル前の社会が「良さそうに見える」ように、今が「良さそうな時代」に見えるように頑張っていこうじゃありませんか。

魅せられて
ジュディ・オング
2004/4/21

カテゴリ: 歌謡曲が好き マツコの知らない世界 昭和ポップスの世界



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