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ジャニー喜多川さんの訃報に男性アイドルの歴史を見る

2019/07/10
ジャニー喜多川氏が7月9日に永眠されました。ご冥福をお祈りいたします。

1970年代以降の男性アイドルといえばジャニーズ事務所所属アイドルが必ず現れます。これほど歌番組が壊滅した日本のテレビ界において、歌だけではなく、バラエティや報道キャスターまでジャニーズ事務所のアイドルが務めるようになり、その姿を見かけない日はありません。それだけ影響力があり、その地位を築き上げたのはジャニー喜多川氏のマネジメント能力、経営の才覚があったということになりましょう。

また、そのお名前はだれもが知っている有名人でありますが、お姿をぱっと思い浮かべることのできる方は少ないのではないでしょうか。元々ジャニー喜多川氏は彼そのものが演者として表に出ることのない方ですが、彼が育てたアイドルグループのメンバーから聞く様々な逸話や発言から、メンバーにも愛されている様子が伺え、フロントと演者の関係性が良かったことも伺えます。


ジャニーズ事務所の歴史とアイドルグループ

あくまでもwikipediaなどの情報からではありますが、ジャニーズ事務所の創業は1962年。ジャニー喜多川氏が教えていた野球チームのメンバーから芸能活動を開始しています。

  • ジャニーズ
  • 1962年(昭和37年)デビュー
    あおい輝彦さんがおられた4人グループ。1965年には紅白歌合戦に出場。ジャニーズアイドルの歴史はここからはじまります。

  • フォーリーブス
  • 1968年デビュー
    新興レコード会社であるCBS・ソニーが誕生しその第1弾となる最初のレコードSONA-15001はフォーリーブス。

    ブルドッグ 2004
    フォーリーブス
    2004/7/21

    4人のメンバーが個性を打ち出し、特定のメンバーだけが目立たないというコンセプトなど現在に繋がるジャニーズアイドルの基礎となったグループでしょう。当時から熱狂的な女性ファンによる「追っかけ」などが社会問題になったのも現在に通じるものがあります。


  • JOHNNYS' ジュニア・スペシャル
  • 1975年デビュー。派生グループのVIPには女性メンバーもいた。



  • 1970年代後期のジャニーズアイドル
  • 1972年デビューの郷ひろみさんは1975年に移籍、このときには多くの若手も移籍。またフォーリーブスが1978年に解散。新グループが思うようなヒットに恵まれないなど、ジャニーズ事務所にとっては元気のない時代ではありました。そして1979年から放送された「3年B組金八先生」の生徒役で注目されたのが...


  • たのきんトリオ
  • 田原俊彦、野村義男、近藤真彦の頭文字から命名。レコードデビューは各ソロ活動でしたが、とかく1980年のたのきんトリオは勢いがあって、多くのファンを獲得。また、当時の雑誌、テレビでの宣伝効果、都心でのゲリライベントなども含めて「新しい時代」を作ったと言っても過言ではありません。
    当時の賞レースでも田原俊彦は1980年、近藤真彦は1981年のレコード大賞最優秀新人賞を獲得。新時代のトップアイドルとして活動することになります。

    哀愁でいと(NEW YORK CITY NIGHTS)
    田原俊彦
    2010/9/1



  • シブがき隊
  • 1982年デビュー「2年B組仙八先生」生徒役の3名がグループとして活動することになります。1982年のレコード大賞最優秀新人賞を獲得。イメージカラーなども含めて今に繋がるグループアイドルの基本構造が出来上がったと言えましょう。
    また、テレビや雑誌を使ったキャンペーンの仕掛けが話題となったのもシブがき隊から。グループ命名は雑誌のファン投票から、デビュー曲もテレビのファン投票で決められました。


  • The Good Bye
  • 1983年デビュー。ジャニーズアイドルのもう一つの源流であるバンド形態でのデビューです。たのきんトリオの野村義男のソロプロジェクトが結果的にバンド形態でのデビューとなりました。1983年のレコード大賞最優秀新人賞を獲得。レコード大賞の最優秀新人賞は1980年から4年連続ジャニーズ事務所のアイドルが受賞したことになります。アイドル的な側面から硬派なロックバンドへの転換で息の長いグループになりました。


  • 少年隊
  • 1985年年末デビュー。活動自体は1981年から行っていて満を持してのレコードデビューとなりました。1986年のレコード大賞最優秀新人賞を獲得。アクロバティックな振り付けで「魅せる」グループとして現在も活動しています。


  • 男闘呼組
  • 1988年デビュー。こちらも活動は1985年から行っていて、本格派ロックバンドをコンセプトに活動しました。1988年のレコード大賞最優秀新人賞を獲得。


  • 光GENJI
  • 1987年デビュー。ジャニーズアイドルとしての一つの完成形と言ってもいいのではないでしょうか。レコード大賞では1988年の「レコード大賞」を受賞。これはジャニーズ事務所のグループアイドルでは唯一(前年近藤真彦が受賞している)で、その後ジャニーズ事務所が賞レースからの辞退を発表しています。年少メンバーが深夜のテレビ生放送などに出演できるかが国会で審議されるなど社会的影響も大きく、それほどに注目され、人気を博したアイドルグループでもありました。


  • SMAP
  • 1991年デビュー。歌番組や歌謡賞が少なくなっていく時代にアイドルという存在が「遠い」もの、作られたものという「既存のアイドル」の概念ではなかなか結果が出ない時代、バラエティやコントなどの多彩な才能でもっと「近い」存在になろうという転換を果たしたグループと思います。今までのアイドルの概念を根底から変えていく様は現在の女性グループアイドルなどにも大きく影響したと思います。結果的に息が長く、広い世代に愛されるグループとなりました。そして望まれぬ形での解散とはいえ今でもメンバーが個々に活動を続けているのは喜ばしいことです。


  • TOKIO
  • 1994年デビュー。デビュー曲のキャッチフレーズは「ダテに待たせたワケじゃない」それだけ下積みやCD以外の活動も長いグループです。バンド形態での音楽活動と長期にわたってバラエティ番組を持ち、農業、漁業などへの理解も含めて非常に親近感のあるアイドルとなりました。今や多くのアイドルグループが目指す方向となっているような気がします。


  • V6
  • 1995年デビュー。バレーボールワールドカップのキャラクターとして結成。ジャニーズ事務所のアイドルの露出の大きいスポーツ番組がバレー中継で、バレーの試合の前にはジャニーズアイドルが歌うのが半ばお約束になっていますが、その最初といえましょう。このようなタイアップの多さもジャニーズ事務所の新人キャンペーンの思惑とテレビ局などの思惑が一致したものとして、長く続くことになります。


  • 1999年デビュー。SMAPから転換してきたジャニーズアイドルの一つの完成形なのだと思います。各個人が様々な単独での仕事を行い、また、グループアイドルとしてのパフォーマンスを追求するというのは現在に求められるアイドルの究極の形なのだと思います。世代を超えて愛され、ほぼテレビで見ない日がないという活動は本当に大変だったと思います。活動休止の発表がありましたが、この跡も記録にも記憶にも残るアイドルとして記録されそうです。


    さて、もちろんこのほかにも多々いらっしゃいますが、代表的なグループを取り上げました。その時代時代で必要とする芸能人を必要とされる場所に供給するということができたことがジャニーズ事務所が選ばれ続ける理由と思われます。そしてジャニー喜多川さんは長くアイドルを育てる側として活躍されてきました。その必要とされる芸能人を育てる嗅覚のようなものは他に類の無いものだったのではないでしょうか。

    こうしてみていますと、日本の歌謡史におけるジャニーズアイドルの比重は大きく、これ無しでは全く語ることができません。しかしながら、ジャニーズアイドルの肖像権管理や楽曲管理が非常に厳しいことで過去楽曲の入手や過去映像の視聴は困難を伴っています。いくつかの曲しかここにも張れませんし、過去の歌番組の再放送などがなかなか難しいことなどもジャニーズ事務所の楽曲管理が理由であることが大きいのです。

    もちろん安請け合いでやるべきとも思いませんが、脈々と続く日本の歌謡史のなかで、素晴らしい過去の楽曲、過去の映像などが現在の人たちも触れることができる土壌があると素晴らしいとも思うのです。

    ここ数年ジャニーズ事務所もネット上でのジャケット写真などの解禁もあるなどの動きもあります。ジャニーズアイドルが世間の需要に合わせて変えていったことを思うと、ネット時代に必要な変革を少しでも進めて欲しいのがファンの願いでもあります。

    日本の歌謡界を牽引し、そして多数のアイドルを育て続けたジャニー喜多川氏に改めて感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。ありがとうございました。

    カテゴリ: ジャニーズアイドル 70年代歌謡曲 80年代歌謡曲 90年代歌謡曲 歌謡曲が好き



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